iOSのアプリ開発ができるエンジニアになりたいという漠然としたイメージを持っているけれど、具体的にどうしたら良いかわからずに悩んでいる人もいるでしょう。未経験からでもアプローチ次第でiOSエンジニアになることはできるので、どんなステップを踏んだら良いかを簡潔に紹介します。

iOSエンジニアとしての目標を立てよう

iOSエンジニアになろうと思い立ったときに最も重要なのは目標を立てることです。iOSエンジニアとして何ができるようになりたいかを明確にするとモチベーションが上がります。自作アプリを世の中に打ち出したいのか、働きたい企業があるのか、他のスキルと合わせて新しい技術を生み出したいのかなどといった形で色々な目標を考えることが可能です。それに応じて学ぶべきスキルにも違いが生じるので最初にしっかりと考えておくのが肝心です。

まずはSwiftの習得を目指そう

どのような目標を立てたとしてもiOSでの開発をするならSwiftを学ぶのが基本です。以前はObject-Cなども選ばれていましたが、現在ではSwiftが中心になっています。両方を使えるプラットフォームもあるので、将来的にはObject-Cを学んでもっと高度なアプリの開発をできるようにするという目標を立てても構いません。ただ、学びやすくて比較的簡単にコードを書くことが可能で、コンパイルもしやすいという点でSwiftが優れているので、初心者ならSwiftから始めるのが無難です。

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プログラミングの基礎を実践的に学ぼう

Swiftの習得をするときにはプログラミングの理論的な基礎も学ぶことが必要です。専門書を開いて勉強しても構いませんが、iOSエンジニアになるという目標にスムーズに近づくには実践的に体得するのが良いでしょう。プログラミングとはこういうものなのかという程度の浅い理解ができた段階で、実際にコードを書いてコンパイルし、どんなプログラムとして動くのかを見てみましょう。一般に公開されているコードはたくさんあるので、それをコピーして動かしてみて、少しずつ作り変えてみるのが効率的な学び方です。どんなアプリにしたいかを考え、そのための変更を加えていくことにより手法が身についていきます。

調べながらアプリを作るのが近道になる

ある程度は改変できるようになったら今度は一からアプリを作ってみましょう。今まで触ってきたコードを切り貼りしながら、それぞれの意味を調べて理解していくのが近道です。わからないことはインターネットで検索するとほとんど出てくるので、困ったら検索する習慣を作りましょう。何を作ったら良いかで悩んだら既存のアプリを真似するのが簡単です。どうしたらできるのかわからないというところが最初はたくさんありますが、だんだんとできることが増えていって自在にアプリを作れるようになっていきます。魅力的なアプリができたら公開して反響を見てみるとやりがいも高まります。

クラウドソーシングでレベルアップしよう

iOSを使った開発を仕事としてできるようになろうと考えたら、人に言われたことをiOS上で実現できることが必要です。そのトレーニングの場として優れているのがクラウドソーシングです。iOSの開発案件は頻繁に出されているので、その中から自分の力量でできそうなものを見つけて請け負ってみましょう。対価が発生するのできちんとこなすことが必要ですが、その緊張感があるお陰でさらに学ぶ意欲も高まります。クラウドソーシングは転職せずとも気軽に副業としてできるのが魅力なので、最終的にiOSエンジニアとして転職先を探す前の小手調べにするのが賢明です。

結果を生かして転職しよう

クラウドソーシングで案件をこなせるくらいのレベルになれば未経験であってもiOSエンジニアとして十分な魅力のある人材になっています。自分で開発したアプリがダウンロードできるようになっていたり、クラウドソーシングで成果を上げたりした結果があれば転職活動のときに重要なアピールポイントになります。iOSエンジニアの求人を探し、興味のある内容のものに応募してみましょう。

何らかの結果が出ているのであればエージェントを使って転職先を探すのも効果的です。その結果からiOSエンジニアとしての力量がどのくらいかを判断し、自分の能力を必要としている企業からの求人を紹介してくれるでしょう。結果がないとスキルの高さがわかりにくく、未経験で戦力にはならないのはないかと懸念されがちです。その段階であっても転職先の候補を挙げてもらうことはできますが、高い待遇を期待することはできません。一人でも簡単なアプリならスムーズに作れるというくらいになってからエージェントを利用するのが賢明です。

転職は一度で終えてしまう必要はありません。最初の転職先はスキルやノウハウの習得を目的としたり、経験を積むことを目指したりして選んでも大丈夫です。その後にまた転職をしてiOSエンジニアとしての目標に到達できるようにすれば良いと考えて職場を選ぶようにしましょう。

 



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