【体験記】家族持ちが社会人博士を目指す 〜研究計画〜

大学院時代に経験した研究への情熱を忘れられず、いつかはアカデミックに戻ってみたい、という気持ちを兼ねてから持ち続けていました。

そこで、来年を目標に社会人博士に進むことを目標に掲げてみました!

<筆者のプロフィール>

  • 年齢:33歳
  • 家庭:妻と2歳の娘あり 持ち家
  • 社会人歴:8年
  • 最終学歴:早慶クラスの情報系修士卒
  • 会社:大手のマーケティング系
  • スキル:プログラミングは得意。大体のものは作れる。数学が全然。
  • 英語:中級(最新のTOEFL 60点)
  • 研究したい分野:AR/VR

年齢や家庭状況を考えるとやや無謀ですよね?何度も自分にそう言い聞かせましたが、人生は一度きり。挑戦するだけしてみたいと考えました。果たしてこんな私が社会人博士として入学できるのでしょうか。そして博士号を取ることはできるのでしょうか。

私が社会人博士を目指す理由

ここで、一回私がなぜ社会人博士を目指そうと考えているか、整理してみたいと思います。

<目的>

  • エンジニアとしてのキャリアアップや研究能力を向上させること。
  • 海外エンジニアと渡り合うための「パスポート」としての博士号。
  • ポスドクや海外での研究職といった新たな選択肢の可能性

個人的にはやはり、世界で戦える人材になりたい、というモチベーションが大きいです。逆に博士号を取っても国内に閉じてしまうようでは、あまり意味がないかも?と思っています。あくまで個人の考えです。

一方で、今の自分の立場を考えると迷いや課題も多くあります。

<迷いや課題>

  • 日本は博士が評価されにくい、就職しづらい。
  • 自分や家族の時間を犠牲にしてしまう懸念・家族への説得が必要
  • 費用面

博士課程ともなるとやはりそれなりの投資になります。(主に時間の面)それに対してのリターンがどれだけ将来的にあるのかというと疑問です。とはいえ、やはり「絶対にリターンを出すぞ!」というくらいの意気込みで挑戦するくらいかもしれません。

本来であれば自分が卒業した研究室に戻る、などを最初に考えるのですが、自分が進めたい研究の方向性が、元いた研究室とは異なるため、違う研究室に進みたいと考えています。
まずは大学に受かるためにどのような手順が必要かを整理し、まとめてみました。

入学するまでの計画

私が今考えている入学までの計画は下記の通りです。

  • 2月
    • 研究計画書の作成
    • 候補となる研究室を探す
    • 指導教官への相談
  • 5月
    • TOEFL-ITP受験
  • 6月・7月
    • 願書準備・提出
  • 8月
    • 考査

乗り越えなければいけない壁はやはり多い・・・。やはりそれなりの覚悟とモチベーションがないと厳しいですね。

研究計画を作るときに必要なこと

まずは研究計画書の作成と研究室への相談から始めるのですが、やったことない人にとってはこれがなかなか難しいです。

<自分がやりたいこと・研究したいことを決める>

調べる限りでは、やはり博士号を目指すとなると生半可な覚悟ではできません。また研究は孤独との戦いになることが多いので、そんな中でも研究に向き合っていけるようなモチベーションの維持が必要となります。かつ博士号を目指すとなった場合、ある程度の大きい研究である必要があります。筆者もいくつか読みましたが、博士号が一体何を意味するのか?というところから学ぶことをお勧めします。

<関連する研究知見を読み込む>

やりたいことが決まったら、その分野に関する研究知見を得ていく必要があります。すなわち類似研究の論文を読んでいくということです。この論文を読む、というのも読んだことのない人には敷居が高いです。また論文といっても国内だけではなく、国際学会の論文を読む必要などもあるため、英語力の壁もでてきます。また研究分野によっては複雑な数式が使われていることも多いので、骨が折れるかと思います。

<自分の研究の位置付けを決める>

類似する研究・分野を理解したら、自分の研究のポジションを、その全体の中でどこに取るか、俯瞰した上で戦略を考える必要があります。世界中にライバルがいる中で、新しい研究を立てるには、この戦略がとても重要になります。

筆者は以上のような考えのもと、自分の研究計画を作成し、候補となる研究室にアタックしてみようと思います。次回は研究室へのアポやレビュー内容について、可能な限りで共有できればと思います。

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