市場価値の向上

ベンチャー企業で働いて実力を磨きたいと考えるエンジニアにとって、どんなキャリアパスを描いたら良いのかは大きな悩みになりがちです。将来的にはベンチャー企業で成功し、さらに大きなキャリアアップを目指していきたいというときにはどんな戦略を取るのが良いのでしょうか。具体的なキャリアパスを考えられるようにするための基礎を身につけておきましょう。

キャリア戦略を考える前に必要なこと

ベンチャー企業でのキャリアアップのために適切なキャリア戦略を考えるためには事前に考えておくべきことが二つあります。エンジニアとしてどのように成長していきたいかが大きく影響するポイントなので、まずは以下の二点をしっかりと考えてみましょう。

ベンチャー企業でどんな能力を磨きたいかを考えよう

ベンチャー企業で働いてどんな能力を磨きたいのかを明確にするのが大切です。一般的にベンチャー企業では新しい技術を開発することが求められます。もともと持っているスキルをフル活用するだけでなく、事業の目標を達成するために必要なスキルを新たに学び、創意工夫をして使いこなしていく必要があるでしょう。エンジニアの数も限られていることが多く、優秀な人が集められているのが一般的です。互いに切磋琢磨して実力を磨いていく現場もあれば、適材適所で特技を生かしつつチームプロジェクトとして開発を進める現場もあります。現場のあり方によって伸ばせる能力にも違いがあるので具体的にどんな実力を身につけたいのかを決めましょう。

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どのステージのベンチャー企業で働きたいかを考えよう

ベンチャー企業にもステージがあるのを知っているでしょうか。ベンチャー企業はスタートアップを呼ばれる本当にまだ何も事業を開始していない段階で、メンバーで協力して事業基盤やパートナーなどを作ることから始めるステージもあります。そこから少し進むと事業基盤が整って利益を生むための開発に注力できるようになる成長期に突入するのが一般的です。成長期も細かく分けるとステージがたくさんありますが、いくつかの山を越えることで赤字だった状況から黒字に転じることができます。そして、基軸となる製品やサービスができて安定した収入を得られるようになり、事業体制も整うと安定期に入るのが基本的な流れです。

安定期に入ってからも最終的には上場企業を目指す場合もあれば、M&Aを狙う場合もあるなど、最終的な方針にも違いがあります。多くの人が思い描いているベンチャー企業の姿はスタートアップか成長期のどちらかです。スタートアップの時期は新しい発想を生み出すことや、それを実現するために試行錯誤するのが楽しいのが特徴です。成長期はスタートアップの頃に培われた独自のノウハウを拡張あるいは展開していく段階で、斬新な形で応用していき世の中で必要とされるものに仕上げることが求められます。売上になることが多いので達成感があるのは成長期の魅力でしょう。このどちらが自分の期待するベンチャー企業の姿なのかをよく考えるのが大切です。

具体的なキャリアパスを考えよう

このような事前準備に基づいて具体的なキャリアパスを考えてみましょう。どんなキャリアパスが候補になるのかを示すので参考にして下さい。

大手企業から転職する道

王道として考えられるのが大手企業で働いて実績を上げ、プロジェクトリーダーなどのポジションを獲得した上でベンチャー企業に転職するというキャリアパスです。大手企業での経験は上場を目指すベンチャー企業からは重宝されるもので、最終的に上場へ向けた体制を整える段階では積極的に雇用しています。ベンチャー企業が成功に向かう終盤戦に参画したいエンジニアにはうってつけのキャリアパスでしょう。

フリーランスからスタートアップへの道

スタートアップベンチャーで実力を伸ばしたいという人にとってはフリーランスから転じる道が最も典型的です。フリーランスをしている人はエンジニア以外にも大勢いて、フリーランス同士のコミュニティーがあります。その中で意見交換をしているうちにベンチャー企業を立ち上げようという話になることも多く、スタートアップメンバーに入れてもらえる可能性があるのです。また、そのコミュニティーで作り上げた人脈によって紹介を受けてスタートアップベンチャーに入れることもあるのが魅力です。

数回の転職を経てヘッドハンティングを狙う道

成長期のベンチャー企業に貢献して大きな成長を遂げたいと考えている人はヘッドハンティングを狙うのが合理的です。ベンチャー企業では多様な考え方を統合して開発に取り組むことが求められることが多いため、多能なエンジニアが重宝されています。そのため、いくつかの現場での経験を積んだ上でヘッドハンターに打診するのが良いでしょう。それぞれの職場で明確な実績を上げていれば優秀な人材としてスカウトされる可能性が十分にあります。

目標を決めてキャリアパスを築こう

このようにエンジニアがベンチャー企業で実力を伸ばすにはいくつかの考え方があります。自分なりの目標を決めて、具体的にキャリアパスを決めるのが大切です。そのための典型的な道筋を提案したので、参考にして自分に合ったキャリア戦略を立てましょう。"



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