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エンジニアになるために必要な資格はありません。エンジニア向けの資格は、あくまで実力を測ったり信頼度を上げるためのものとなります。資格は2種類あり、1つ目が独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施している国家資格です。国が定めている資格なため多くの企業で取得することを推奨されていますが、一部を除いて強制ではありません。もう1つがベンダー試験で、企業が独自に実施している試験です。エンジニアの技量だけでなく、自社製品に関する知識や技術も必要になります。大手外資系企業が積極的に取り入れており、昇進や昇給に直接かかわってくることが一般的です。多くのベンダー試験は、その企業の社員でなくても受けることができます。

エンジニアは技術はもちろん、広い視野も必要です。特にシステムの維持や開発は応用が大事となります。そこで、ここからはエンジニアが視野を広げるために取得した方が良い資格を6つ紹介します。

国家資格

基本情報技術者試験

システムエンジニアとしての基礎が詰め込まれており、毎回初心者から上級者まで多くの方が受験しています。エンジニアとして最低限の技術があるかを見極めることができるため、多くの企業では入社後に受験を勧められる試験の1つです。2000年までは第二種情報処理技術者試験と呼ばれていたため、基本情報技術者試験に改められてからも二種、二種試験と呼ばれることがあります。基礎的な試験ですが、平均合格率は約15%となっており、基本から応用まで対策を行わないといけません。出題範囲は情報技術だけでなく、経営戦略や経営管理も含まれます。IT系国家資格の中では難関試験の1つとされています。合格するとスキルレベル2に位置付けられ、エンジニアとして幅広い仕事を任せられるでしょう。

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応用情報技術者試験

難易度は基本情報技術者試験よりもワンランク上とされている試験で、2008年まではソフトウェア開発技術者試験と呼ばれていました。高度な技術を持つエンジニアが対象となっており、基本情報技術者試験よりも深い知識や高度な技術が必要です。応用情報技術者試験に合格するとスキルレベルは3となり、最高ランクの4への登竜門として受験する方が多くいます。平均合格率は約20%で基本情報技術者試験よりも高いことが分かりますが、受験者はスキルレベル2以上の方なので難関であることに変わりはありません。基本情報技術者試験の内容をより難しくした内容なため、受験を考えている方はもう改めて基本情報技術者試験の対策から学びなおすことをおすすめします。

システムアーキテクト試験

最も難易度の高い高度情報処理技術者試験に区分されており、合格するとスキルレベルが最高の4になります。スキルレベル3程度の技術を持つ上級エンジニアが多く受験していますが、合格者は10%程度しかありません。最高難易度とはいえ学生でも受験することは可能ですが、経験者であることが前提の問題が出題されるため、相当な勉強量が必要です。試験は午前Iと午前II、午後Iと午後IIという形式になっており、休憩はありますが一日中試験を受けなければならないため、万全な体調で挑むことをおすすめします。応用情報技術者試験などの高度情報処理技術者試験に合格している方は、合格後2年間までは、午前Iが免除されます。

ベンダー試験

オラクルマスター

日本オラクル社が提供する試験で、「Oracle Database」シリーズに関する問題がメインです。エンジニアにとても人気のあるベンダー試験で、毎年20万人前後が受験しており、合格するとデータベース管理者として働くことができます。オラクルマスターは4つのランクがあり、最も簡単な試験は「ブロンズ」です。試験はステップアップ方式となっているため、上級エンジニアであろうといきなり最上級の「プラチナ」に挑むことはできません。「DBA」と「SQL基礎のどちらか1つ」の両方に合格しなければなりませんが、同時に受験しなくてもいいため、片方に合格したらしばらく勉強してもう片方を受験することが可能です。

Cisco Certified Network Associate(CCNA)

CCNAはシスコシステムズが提供する試験の1つで、基本情報技術者試験と同じく基礎的な問題が出題されます。こちらはネットワークエンジニア向けになっており、未経験でIT企業に就職した方が多く受験しているベンダー試験です。範囲はネットワーク運用や初歩的な導入、トラブルに関する知識がメインとなっています。CCNAに合格することで他社のベンダー試験を受けられたり、管理から運用までぼ基礎的な仕事を任されることになります。

XMLマスター

最後はXMLのベンダー試験です。ランクはXMLの基礎がメインの「ベーシック」と上級者向けの「プロフェッショナル(アプリケーション開発)」、「プロフェッショナル(データベース)」の2つがあり、上級者向けを受験するには「ベーシック」に合格しなければなりません。アプリケーション開発はXMLデータ処理を行うシステムの開発やXMLに関するプログラミングがメインです。データベースはXMLに関する言語を使った設計や、XMLデータの管理や操作がメインとなっています。



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