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自身のキャリアを見直して転職という道を選ぶエンジニアも多くいるでしょう。そんな転職活動で意外と困るのが職務経歴書。特に転職活動が初めての人にとっては、どんなことを書けばよいのか見当もつかないということも珍しくありません。
自分のキャリアをめいっぱいアピールできるよう、職務経歴書の書き方について知っておきましょう。

職務経歴書とは?

転職活動で有効な職務経歴書を書くには、まず職務経歴書が必要になる背景を理解する必要があるでしょう。
企業への応募で絶対に必要な書類である履歴書には、職歴に関して記入する欄は必要最低限しか設けられていません。志望動機などが重要視されていた新卒採用の時とは打って変わって、中途採用では応募者がどのような仕事をして、どのような技術を習得してきたかが重要視されます。特に特別なスキルを必要とするエンジニアの採用では、どのようなスキルをどの程度使いこなせるかが採用の鍵となると言っても過言ではありません。そのため、転職活動には自己アピールの書類として、履歴書とは別に職務経験や保有スキルのアピールに特化した職務経歴書が必要となるのです。

職務経歴書には決まった書き方というものが存在せず、自分の職務経歴や自己アピールが見やすくまとめられていれば問題ありません。Web上にあるフォーマットを利用する手もありますし、一から自分で作成する人もいます。ただし、好き勝手に書いていいというものでもありません。
一般的にはA4タテの用紙に横書きで2~4枚程度にまとめるのが望ましいとされています。どんなにたくさんの職歴がある人でも、4枚以内にまとめるのが基本です。文字のサイズは10~12ptくらいで、文字に色をつけて装飾するようなことは避けましょう。これらの最低限のルールを守って、わかりやすい職務経歴書を作成しましょう。

 

職務経歴で自分の仕事ぶりをアピール

書き方に決まりがない職務経歴書ですが、一般的には「編年式」「キャリア式」と呼ばれる2種類の書き方が用いられています。
編年式はどこに就職し、どこに配属され、どんな業務内容を担当してきたかを年代順に記入していく方式です。編年式には、学校卒業から現在までの職歴を順に記述していく「年代順」と、逆に現在から過去にさかのぼって書いていく「逆年代順」の2種類の書き方があります。逆年代順は、採用担当者が見たい直近の職務内容が一目でわかるというメリットがあり、直近のキャリアに注目してもらいたいときなどに有効です。
編年式は年代順に追ってキャリアを書いていくので比較的書きやすく、採用担当者側も応募者がどれくらいのスピードでキャリアアップしてきたかを一目で見ることができます。しかし、年代順に書いていくだけなのでメリハリがつけにくく、たくさんの職歴がある人には向かない場合もあります。

キャリア式は、自分が担当してきた業務別に職務経歴をまとめる方式です。例えば機械系のエンジニアの場合だと、「開発・設計業務:エンジン設計及び解析、試験」「生産技術業務:治工具の設計、生産ラインの管理」などを、箇条書きや表などで工夫して書いていきます。
複数の職種を経験してきた人は職種ごとにまとめてもいいですし、ずっと同じ職種に就いていた人はプロジェクトごとにまとめる書き方でも問題ありません。プロジェクトごとにまとめる場合は、プロジェクト内容、チーム人数、チーム内での自分の役割などを書くと、プロジェクト内で自分がどのように活躍してきたかアピールしやすくなります。
キャリア式であれば、一番アピールしたいキャリアに焦点をあてて書くことができます。しかし編年式と違って、どのようにキャリアアップをしてきたかが見づらいという面もあります。

どちらの方式もメリット・デメリットが存在するので、自分が何をアピールしたいのかを明確にした上で、相応しい方式を選択するようにしましょう。

 

保有スキルと自己PRで最後の一押し

職務経歴書は職務経歴をまとめるためのものですが、それ以外に採用担当者へアピールしたいことがあれば書いても問題ありません。寧ろ、応募職種に関係があり、履歴書に書き切れないことは率先して職務経歴書に書いておきましょう。
まず押さえておきたいのが保有スキルに関する事項です。資格に関しては履歴書にも欄が設けられていますが、エンジニアであれば資格以外にもアピールしたいスキルがあるはずです。
例えば機械系であれば過去に使用していたCADソフトや解析ソフトの種類、情報系であれば使えるプログラミング言語や開発ソフトの種類などが挙げられます。特に即戦力を欲している企業では、どんなツールを使いこなせるかが重要になってくるので、使えるものは1つも漏らさずに記載しておきましょう。

また、自己PRを職務経歴書に書くという手もあります。市販されている大抵の履歴書には、志望動機の欄があっても自己PRの欄がありません。もちろん自作の履歴書に自己PR欄を設けて記入しても問題ありませんが、B4用紙(A3用紙)1枚と決められた履歴書では、書ける自己PRが限られてきます。
自己PRを書く場合は、「どのようなことに気をつけて仕事をしてきたか」「過去の仕事でどのようなスキルが身についたか」など職務経験に基づいたアピールをすることで、内容が真実味を帯びたものになるでしょう。また、採用後に活躍する姿を採用担当者に想像させるという効果も期待できます。

職務経歴書で自分を最大限にアピールしよう

職務経歴書は転職活動をする上で欠かせない最大の武器です。特に応募の多い企業であれば、職務経歴書が書類審査を左右する可能性が十分にあります。
特にこれといった書式がないからこそ、自分の魅力を伝えるために色々と工夫することが可能です。エンジニアとしての魅力を最大限伝えられるような職務経歴書を作って、キャリアアップに役立てましょう。

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