エンジニアが年収1000万を稼ぐために必要なスキル・考え方

エンジニアの皆さんにとって、理想の年収とはいくらくらいでしょうか?最近では人材獲得競争の背景もあり、高額待遇を提示する企業も増えてきています。しかし、どんなエンジニアでも高年収にたどり着けるわけではありません。これから競争が激化していく上で、戦略的にキャリア・実績を作ることが重要になってきます。高年収にたどり着くためにはそれではエンジニアが高年収にたどり着くために必要なスキルやマインドセットはどのようなものになるのでしょうか。ここではエンジニアが例として年収1000万を越えるために必要なスキルや考え方をご紹介します。

エンジニアが年収1000万を稼ぐために必要なスキル・考え方

世界的に戦えるトップレベルの専門性

エンジニアにとって専門性はとても重要ですが、高年収帯のエンジニアを目指すのであれば、特に秀でた専門性が必要となります。

最近では、大手企業などで年収2000万や3000万の特別枠での募集が見受けられますが、こうしたポジションにつくためには秀でた専門性が必要です。機械学習や深層学習分野での博士課程を修了していたり、国際的な論文を出しスペシャリストとしての存在感を高めておく必要があります。

最近は日本でもエンジニアに対して高額の待遇を提示する会社も増えていますが、どんなエンジニアでもオファーされるわけではありません。世界的にも市場価値の高い専門性を持ってこそオファーされるのです。

Google Amazon Facebook Apple (GAFAと呼ばれる会社)の平均年収は他より高いですが、世界レベルのエンジニアが集まっているから、と言えるでしょう。もしあなたが専門性で勝負したいのであれば、ぜひ目標を高く掲げてください。

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自分だけではなく他者を巻き込んで開発する力

エンジニアとしての生産性という視点で考えたときに、上記で述べた様な突出した専門性が無い場合(あるいはあったとしても)、自分の技術・アウトプットの生産性を考えなければなりません。

特に日本ではソフトウェア開発は外注するという考え方が強く、特に大手企業では、誰でも開発できる様なコア出ない技術は外注するというのが一般的です。経営やマネジメント視点でいうと、その方がコストパフォーマンスが高いためです。

このようなコストパフォーマンス・生産性を考えたときに大切になってくる要素の一つが他のエンジニアや、業務委託など他者を使って開発を進められる能力です。

エンジニアの皆さんは、できる限り自分で作りたい、と思われる方も多いと思いますが、この考え方はある程度割り切りましょう。エンジニアの中でも技術領域は多岐に渡り、それら全て熟知するというのはコスト的に大変です。自分が完全に把握できていないところは開発できない、と考えてしまうと、自分の力で開発できる範囲がどうしても狭められてしまいます。

そこで開発において重要な点を理解しておき、時には他のエンジニアや業務委託でおまかせする、という考え方を持てる様になると、マネジメント力が身につき自分の生産性も上げることができます。これにより、自分一人のリソースではできないことを実現したり、開発時間の短縮などを実現できます。

ある程度の領域で経験を積むと、どこが重要か、リスクは何かというのが経験則・感覚として理解しやすくなり、未知の技術分野でもある程度の原理を理解すれば、実装を他者にまかせてあとで自分の物にする、という考え方できる様になります。

大企業では、自社で内製開発する機会は少なくなっており、外注することが増えてきています。しかし、何も考えずにただ外注する、という考え方はこれから避けるべきと思われます。なぜならすべてを外注してしまうと、自分ひいては自社の技術力向上の場がなくなり、それが業務委託のコントロール力低下に繋がってしまうからです。かといってコストパフォーマンスの面から全部自社で開発することも厳しいので、自社・自分のリソースをかける選択と集中が肝になります。

高年収だからこそ、いかに自分のやるべきこと、力を発揮できるところだけに自分のリソース集中するか、という考え方が必要になってくるのです。

ビジネスと技術をつなげる力

今後 ビジネスと技術を繋げられるエンジニアの市場価値が高まっていくのでは無いかと考えられます。いかに経営層や管理層の考え方・ビジョンを汲み取り、それを技術・開発レイヤーに落とし込んでいくかという翻訳能力・設計力が、変化の激しい時代において重要になってくるからです。

先ほどのマネジメントの話にも関係しますが、経営や事業企画などに近い上流工程であればあるほど、意思決定や設計が生産性(コスト・リターン)に及ぼす影響が大きくなります。つまりこのフェーズの設計でエンジニアとして貢献できれば、高い生産性を出すことも可能です。この上流フェーズで活躍できているエンジニアは未だ少ない様に思われます。コンサルティング会社の平均年収が高い理由はそういった背景があると考えられます。

ビジネスやマネジメント面に強い理解をもち、技術とブリッジできる様になれば、活躍できるフィールドは大きく広がるでしょう。技術な好きなエンジニアだからこそ、その可能性や制約を社内に伝えていくことも大切です。

経営やビジネスの意図の技術レイヤーに翻訳すること、あるいはその逆(技術的な可能性や制約を、経営層がわかる様に翻訳する)も、非常に大切です。

フリーランスになる

もしあなたがエンジニアとしての実力に自信を持っているのであれば、フリーランスになる、というのも一つの選択肢になります。フリーランスにとって1000万を稼ぐのはそこまで難しくありません。ただし、会社員にとっての1000万フリーランスにとっての1000万は

フリーランスにとっては1000万は高収入でない、という見方をする方が多いのです。その理由として、

  • 会社員の様に仕事保証されていなく、仕事を失うリスクがある
  • 福利厚生などがない
  • 社会保障が手薄
  • 年金が少ない

などが挙げられます。フリーランスの場合は1500万円ほど稼がないと高収入と言えないと言われています。また、フリーランスはただエンジニアとして開発できるだけではなく、一個人として仕事を受けなければいけないため、営業力やマネジメント力など様々なスキルが問われます。

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会社に所属してエンジニアとして働くよりも茨の道であることは想像できるでしょう。それでも成長環境を求めたい、という方であれば、挑戦してみる価値はあるかもしれません。エンジニアのスキル的にも、それ以外のスキルにおいても、会社に所属しているよりも早く成長できるでしょう。そしてそのスピード感が今後、会社で働いているエンジニアにも問われてくるでのは無いかと考えられます。そんな未来になった時に本当に勝ち残れるのは会社員のエンジニアなのか、フリーランスのエンジニアなのか、は考えておいたほうが良いかもしれません。

フリーランスの場合、将来の保証があまりされていないので、プログラムを書けなくなった時にどうするか?という将来を見据えて実績を積んでおくことが大切です。

差別化が難しい時代がくる

すでにソフトウェア開発業界はコモディティ化しています。便利なプラットフォームやフレームワークが台頭してきていることから、それらをベースにした開発が多くなっており、エンジニアにとって開発の差別化はどんどん難しくなっています。そんな時に、自分がどんなエンジニアとしてキャリアを確立するのか、どう市場価値をあげるのか、という戦略思考はとても大切です。

差別化の方向性として、主に下記の視点で考えることをお勧めします。

  • 世界的にも戦える圧倒的な専門性をもち、他者にはできないスキルを持った人材
  • ビジネスやUX・デザイン側に立ち、ビジネス発想からソフトウェア開発ができる人材

俗に言われるSIerと呼ばれる仕事(受注に特化した仕事)は今後少なくなっていくことが予想されます。そんな時代に、皆さんはエンジニアとしてどう付加価値を出していくのか。ぜひ考えてみてください。



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