フリーのすすめ!エンジニアが独立するタイミングと収入を増やすコツ

エンジニアとして働いている人の中には独立を考えている人も少なくありません。その理由はさまざまですが、いずれにしても、独立してちゃんとやっていけるのだろうかという不安は多くの人が抱えているはずです。そこで、独立を検討している人の参考になるように、独立のメリットやデメリット、さらには、独立の際の注意点などについて解説をしていきます。

独立する前に知っておきたい!フリーエンジニアのメリットとデメリット

エンジニアが独立をするというのは要するにフリーエンジニアになることを意味します。それではフリーエンジニアになるメリットはなにかというと、主に「収入」「仕事の選択」「スキル」の3点が挙げられます。その中でも最もわかりやすいメリットが収入です。スキルが同じならかなりの確率で収入はアップします。独立したとたんに収入が倍以上アップするケースも少なくないといわれているほどです。なぜ、そこまで収入が増えるかというと、いままで会社が負っていた仕事に対する責任を自分で背負うことになるからです。また、確定申告などの事務処理に充てられていた人件費もすべて自分の収入として入ってくることになります。

次に、仕事の選択ですが、これは独立すれば自分のやりたい仕事を好きに選べることを意味します。会社の場合は苦手な仕事を突然押しつけられたりする可能性がありますが、そういったことからは解放されるわけです。それに、昼間でも夜でも自分の都合のいい時間帯を選んで働けるという点も人によっては大きなメリットとなる場合があります。最後のスキルというのは、さまざまな仕事に挑戦することで自分の能力を伸ばしていけるという意味です。会社で与えられた仕事ばかりをしていると、ある日、自分のスキルが時代遅れになって通用しなくなるということが起こりうるため、これは意外に重要なポイントだといえます。

ただ、フリーエンジニアにはデメリットも存在するので注意が必要です。たとえば、収入はアップする可能性が高いものの、毎月入ってくる金額はどうしても不安定になってしまいます。月によっては仕事が全然ないという可能性もでてくるのです。さらに、フリーエンジニアは意外とお金がかかります。なぜなら、通信代や交通費といった、今まで会社が負担していたものを自分で払わなくてはならなくなるからです。もちろん、年金や保険も全額自己負担です。

それに、エンジニア以外の仕事が増えるというのも見逃せません。会社に勤めている場合は基本的にエンジニアに関する業務だけをしていればよかったのですが、フリーになると仕事を見つけてくる営業業務から確定申告の手続きまで全部自分でしなくてはならなくなります。いずれにしても、独立を考える際には具体的なメリットとデメリットを列挙し、その上で、自分がどちらの道を選ぶべきかを慎重に検討していくことが大切になるのです。

独立するベストタイミングはいつ?エンジニアの理想的なキャリアパス

フリーエンジニアとして独立するには何よりもタイミングが大切です。仕事を依頼する企業はフリーエンジニアに即戦力を期待しています。つまり、実務経験が皆無の状態で独立しても安定した仕事を得ることは難しいというわけです。まずは会社に所属して経験を積み、ある程度のスキルが身についてから独立を検討するのが正しい手順といえます。それではどの程度の実務経験があれば、独立してやっていけるかというと、目安は1年です。意外と短いと感じるかもしれませんが、国内では深刻なエンジニア不足が続いています。そのため、基本的なスキルさえ身についていれば、それほど仕事には困らずにすむのです。

逆に、年齢を重ねてから独立するのはあまり得策ではありません。会社に勤めていると年功序列で給料は少しずつ上がっていきます。それに対して、フリーエンジニアはあくまでも実力主義なので50代だからといって30代の人よりも無条件で報酬が高いということはないというわけです。実際問題、フリーエンジニアの収入がピークに達するのはエンジニアとして最も脂が乗っている30代の頃です。したがって、生涯賃金の高さにこだわるのであれば、独立はなるべく早い方がよいという話になります。

もし可能であれば、20代から30代はフリーエンジニアとして高収入を稼ぎ、40代からはそれまでに培ったアイディアと人脈を活かしたビジネスを行うのが理想的なキャリアパスだといえるでしょう。

フリーエンジニアとして収入を増やすコツ

フリーエンジニアになったからといって誰でも同じように稼げるわけではありません。より多くの収入を得ようと思えば押さえておくべきポイントがいくつかあります。まず、新しいスキルの習得は必須です。求められる技術は年々変化していくため、昔ながらのスキルに頼っていたのでは時代に取り残されていきます。常に新しいスキルを習得し続けてこそ収入は増えていくのです。また、フリーといってもチームで仕事をすることがしばしばあるため、コミュニケーション能力も問われます。リーダーシップを取ってプロジェクトを円滑に進める能力があれば、それだけ高い報酬が期待できるはずです。

さらに、収入の安定化を図るには自己管理も欠かせません。どれだけ高いスキルを身につけていても病気で寝込んでしまっては収入が断たれてしまいます。逆に、栄養バランスのとれた食生活や規則正しい生活を心がければ、結果的にそれが安定した収入につながるはずです。ただ、仕事をモチベーションややる気に頼って行っていると、労働時間が安定しなくなり、生活はどうしても不規則なものになってしまいます。まずは、自分の仕事のシステムを構築し、一定のペースで業務を行うすべを身につけることが大切です。

ポイントを押さえて賢く独立しよう!

エンジニアとして独立すると、さまざまなメリットが期待できるようになります。ただ、そのメリットを実際に活かせるかどうかは本人の努力次第です。たとえば、効率よく稼ぐには新しいスキルを常に習得し、コミュニケーション能力を高め、自己管理をしっかりと行わなければなりません。同時に、少しでも多く稼ぎたいのであれば、20代での独立が有利です。以上の点を踏まえ、より賢明な独立を目指していきましょう。

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