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エンジニアの中には独立して経営者になる人も多いです。IT業界はベンチャー企業の数が多く、エンジニアの独立は手軽にできるものと考えている人もいるでしょう。
しかし、起業はリスクを伴うものなので、しっかり考えたうえで行うべきと言えます。そこでこの記事ではエンジニアが起業するにあたって必要な準備や注意点などについて紹介します。

エンジニアが起業するにはどんな準備が必要?

エンジニアが経営者を目指す場合はまず会社を立ち上げるための資金が必要です。資金を調達する手段としては銀行などから融資を受けるという方法がありますが、やはり自分で用意した資金が多い方が借金のリスクを小さく抑えることができます。それに、自分で用意できる資金があまりにも少なすぎると銀行などから融資を受ける際の審査に落ちる可能性が高くなってしまうので、基本的に起業するための資金は自分で用意するようにしましょう。
また開業する場合、会社用のお金を自分の口座に振り込むことも不可能ではありませんが、自分のお金と会社のお金が混ざってしまって確定申告などの手続きが面倒になってしまいます。そのため、起業する際には法人用口座も準備しましょう。

それに加え、今までは会社からエンジニアとしての仕事を貰っていましたが、経営者になったら自分で仕事を獲得しなければいけません。そのため、会社を経営するのであればエンジニアに必要なプログラミングなどのスキルに加え、営業に関するスキルも必要です。
起業する場合ある程度自分で取引先を確保してから独立する人が多いですが、取引先が確保できていない状態のまま独立する人もいます。しかし、取引先が0だと仕事が無いので利益を出すことができません。特に従業員がいる場合は従業員の給与も自分の貯蓄の中から支払う必要があります。そのため、独立を考えている場合はなるべく取引先を確保したうえで独立しましょう。

そして、会社を経営するには事務や経理も必要です。しかし、起業して間もない段階だと事務・経理を行う人を雇う余裕がある場合は少ないでしょう。そのため、事務・経理に関する知識も経営者がしっかり理解しておかなければいけません。
事務・経理の知識を身につけるには税理士や簿記などの資格の勉強をしていると身につけやすいです。
このように経営者になるにはエンジニアとして働くうえで必要な知識以外も必要となることを理解しておきましょう。

独立するにも選択肢がたくさん!

エンジニアが起業する場合、企業の種類を大きく分けると4種類に分けることができます。
まず挙げられるのがネット広告やデジタルマーケティング支援に特化した会社です。近年ではIT化に力を入れている企業が増えており、よりサービスを知ってもらうためにデジタルマーケティングに取り組む企業は多いです。しかし、インターネットにおけるマーケティングは専門的な知識が必要なのでなかなか素人が少し勉強した程度で結果を出すことは難しいと言えます。
そのため、デジタルマーケティング支援を行う企業の需要は高いです。
ただ、この場合は統計学や機械学習などかなり高いレベルの知識が求められます。そのため、デジタルマーケティング支援関連の企業として独立する場合はエンジニアの中でもかなり実績を積んでいないと大変です。

次にゲームやスマートフォン向けアプリに特化した企業が挙げられます。これらは業務の効率化よりエンターテインメントに近い仕事であるため、ゲームやスマートフォン向けアプリを作る会社を立ち上げることに憧れを持っている人もいるでしょう。
しかし、プログラミング教育を行う家庭が増えたり、独学でプログラミングを学ぶ人が出てきたりしていることから、これらの制作を企業として行う場合はかなり高いクオリティのものが求められます。それに、ゲームやスマートフォン向けアプリ開発を行っている企業は増えており、飽和状態にあります。
そのため、エンターテインメントに特化したIT企業を立ち上げる場合は独創的なものかつ人々から愛される商品を作り続けなければいけないという点を理解したうえで独立しなければいけません。

そして、最後に挙げられるのがウェブサービスやメディア運営に特化した企業です。IT技術は日々進歩しており、最新の情報を求めている人はたくさんいます。そのため、最新情報を発信しているIT分野に特化しているウェブサイトは多いです。
また、本来PC上にソフトウェアをインストールしなければできないことがインターネットにアクセスするだけでできれば便利でしょう。そのようなサービスはお金をかけてでも利用したい人が多く、需要が高いです。例としてはオンライン学習サービスなどが挙げられるでしょう。

これらのサービスは毎日管理をしなければいけない点が大変であることを理解したうえで始める必要がありますが、かなりニッチなジャンルでも需要があるので、自分の得意分野を活かした会社を立ち上げたい場合はこのようなサービスを始めると良いでしょう。

エンジニアの会社経営は大変!しっかり考えたうえで独立しよう!

エンジニアが会社を経営する場合、エンジニアとしてのスキルだけでなく、営業をするためのコミュニケーションスキルや仕事を納期までに終わらせるスケジュール管理能力など様々なものが求められます。
それにIT企業はたくさん存在するので、ありきたりな業務内容だと利益を生み出しにくいです。そのため、エンジニアが独立して起業する場合は長期的な計画を立ててしっかり考えたうえで起業しましょう。

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