市場価値の向上

優秀なエンジニアは、世界中から声がかかる可能性があり、チャンスは無限大です。一方で、世界のエンジニアと渡り合っていくためにはそれ相応の覚悟が必要となります。実力を示せないとすぐに戦力外扱いされかねません。

ここではシリコンバレーでエンジニアと仕事をした経験を持つ筆者が、世界で戦えるエンジニアになるために必要となる能力をご紹介します。

専門性

まずやはり技術力です。何か一つでも得意な武器を持っていないと、自分のポジョンの確立が難しくなります。グローバルな現場では、相手にとって自分がどれだけ有用であるかを示すことが大切です。自分になにか交渉力がないと厳しいでしょう。

コミュニケーション能力

まずは、コミュニケーション能力です。コミュニケーション能力は日本でも仕事をする上で少しニュアンスが違います。空気を読む、とかそういう話ではありません。しっかりと直接的に挨拶しやり、自分の意見を述べたりする能力を指します。とくにミーティングにて積極的に意見を述べないと、貢献していないとみなされてしまいます。日本では、授業でも会議でも積極的に発言しようとする人は少ないですが、空気を読みすぎず、積極的に自分の意見を言うことを心がけましょう。海外では日本人のように「空気を読む」という考え方はあまりなく、直接的なコミュニケーションをしなければ何も伝わりません。直接、相手に話すことが全てであり、話されることが全て、という考え方で臨むとわかりやすいかもしれません。また、自分から能動的にコミュニケーションを取る姿勢が大切だと感じます。積極的に相手を巻き込むコミュニケーションをして、自分の存在感を高めましょう。

価値観や文化の違いの理解力

初めて海外で仕事をすると、おそらくいろいろな戸惑いがあるでしょう。ミーティングが少なかったり、残業定時できっちり帰ったり。様々な国の文化がある企業では、そうしたギャップに戸惑うことが多いでしょう。相手に信用されるためには、そうした価値観や文化の違いを理解し歩み寄る必要があります。相手の文化を尊重し、良い面を捉えるようにしましょう。一方で、自国の文化や考え方の良いところも積極的に発信し、チームに貢献していきましょう。

自分が何者かを伝えられる力

上記のコミュニケーション能力にも繋がりますが、日本のような
ハイテキスト文化ではない、ローテキストの文化においては、以心伝心というものを全く信用せずに、しっかりと自分の言葉で意思を伝えることが大切です。

初めてグローバルのチームに加わった時、初対面のメンバーに自分が何者であるかをしっかり伝えることは大切です。特に日本に住んでいるとその必要性にせまられることが少ないため、日本人にとっては苦手なスキルです。

 

愛嬌、人間力

自分が有能な人間でアピールし、信頼を得ることも大事ですがそれ以上に大事なのが、人間的に好かれる能力です。プライドも大事ですが、時にはプライドを捨てて、素直に人に聞いたり、自分の弱みや愛嬌を見せると、お互いの精神的な距離が縮まります。

ただ真面目に、論理的に仕事をしているだけでは、なかなか自分に内面を表現しにくく、そうなるとなかなかお互いの精神的な距離を近づけるのは難しくなってしまいます。

 

おすすめのドラマ「シリコンバレー」

HBOが制作した、文字通りシリコンバレーを舞台にしたドラマです。スタートアップが苦難を乗り越えて大きくなる過程をストーリーにしたドラマとなっています。

ブラックジョークがメインのドラマですが、シリコンバレーで働くエンジニア達の雰囲気や職場の様子のイメージがつかめるのでおすすめのドラマです。

いかがでしょう?グローバルになると、ベースの技術スキルはもちろんですが、それ以外にも様々な能力が求められます。しかしもし踏み出すことができれば、ご自身のキャリアの可能性も広がり、達成感を得られるでしょう。ぜひ挑戦してみてください。



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